Update: 2023-06-03
By Dr. Tadafumi Kawamoto

術中迅速診断用凍結切片作製への 「川本法」の応用
【簡易式切片封入】

本HPに関する問合せは利用者からの直接問合せのみとさせて頂いています。
質問のある方は、氏名と所属を明記して下記アドレスに質問内容を送信してください。
 
 
 【info@section-lab.jp】

【川本法用封入剤で封入保存したH-E染色切片標本 (組織:センチネルリンパ節)】

 項 目 内 容  (クリックするとリンクします)
「川本法」について   「川本法」
 技術講座(医学書院)   「川本法」による術中迅速診断用凍結切片作製 
 Microscopia(考古堂書店)   「川本法」の誕生から世界普及までの記録
 Cryofilmの性能    Cryofilmの粘着力について
  Cryofilmのサイズ   Cryofilmのサイズについて
 切片の染色    Cryofilm上の切片の染色方法
 乳腺の凍結切片   乳腺の凍結切片
 Video-1    9日齢マウスの全身凍結切片作製
  Video-2     成熟ラット大腿骨の凍結切片作製

A frozen section of adult rat foot (Thickness: 3 micrometre)
成熟ラット足の未脱灰凍結切片

A frozen section of adult rat brain (Thickness: 3 micrometre)
成熟ラット大脳の未脱灰凍結切片

End

A Fresh frozen section of a pregnant mouse (Thickness: 3 micrometre)
妊娠マウスの新鮮凍結切片 (厚さ3μ)

検体:センチネルリンパ節

複数の検体を一回で薄切できる
従来法(Cryofilmなし)で薄切

殆どの組織が脱落している
「川本法」(Cryofilmあり)で薄切

全ての組織が保たれている

By Mr Masatoshi Sado、(旭川医科大学)

Cryofilmで作製した切片のH-E染色像
全ての組織が完全に保たれているが
組織の収縮によるヒビが現れる

      左切片写真を順次拡大した像 (組織の収縮、ひび割れ、変形がなく組織形態が正確に保たれている)

「川本法」では解凍切片は半乾燥状態で処理されるために組織の収縮は殆ど起こらないが、従来法では解凍切片は
完全に乾燥されるために組織の収縮が起こります。その結果「川本法」で作製した切片標本は従来法で作製した切片標本に
比べて組織(細胞)が膨化した印象となる場合があります。